2021年10月09日
ペインクリニックは聞きなれない単語なので、知らない方もいるかもしれません。痛みの診療科と言えばいいでしょうか。様々な診療科の壁をなくして、共通する「痛み」を診断し、主に、神経ブロック治療という方法で痛みを治す診療科です。
一番多い疾患は、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症と言われる疾患です。日本人の2人に1人は腰痛持ちと言われるように、年を取ると、脊椎の変形も強くなり、腰や足が痛くなります。
整形外科では、薬や温熱療法が中心ですが、薬では治まらない痛みも多く、たくさんの薬を長期間服用するのは身体にも悪いです。
そこで、有効なのが神経ブロック治療です。注射の中身は、局所麻酔薬のみ。身体への蓄積もなく、胃腸障害や腎機能、肝機能障害を引き起こすこともありません。注射をすることで、血流がよくなり、自分で神経の炎症を治す力が強くなります。ヘルニアや狭窄症があっても、神経の傷が治れば痛みは軽減します。機械で言うなら、古くなって傷んでいるところに油を刺すようなものですね。新品にはならないし、機械のように部品交換はできませんが、修理しながら上手に使っていかないと、長い人生の最後まで持ちません。長生きしても寝たきりになったら決して幸せとは言えませんよね。
この頃、40代の若い方も腰椎や頸椎の痛みで来院される方が多いです。ストレス社会ですから、身体のあちらこちらに負担がかかっているのでしょうね。
痛みがあるあなた、ぜひ一度相談に来てください。
院長 松永美佳子
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