幹細胞培養上清液治療

幹細胞培養上清液とは

幹細胞を培養した培養液から幹細胞と不純物を取り除き、残った液体に滅菌処理や遠心分離などを加えた上澄みの部分のことです。その液体の中には生理活性物質(成長因子、タンパク質、サイトカイン、エクソソーム等)と呼ばれる細胞活性のカギとなる因子が大量に含まれているため、様々な疾患治療に効果があるとされています。

世界初 スーパー幹細胞培養上清液

当院は、再生医療専門の国内バイオベンチャーである[ナノブリッジ合同会社:代表 永山正明]と連携しており、国内の幹細胞培養施設で作られた高品質で安全な「スーパー幹細胞培養上清液」を使用しています。

スーパー幹細胞培養上清液

最近、骨髄・臍帯・胎盤・歯髄・脂肪などに含まれる幹細胞が再生医療の分野で活用されるようになっています。幹細胞を増やす過程で使われる培養液中の増殖因子やエクソソーム(細胞が分泌する極めて小さな顆粒:50-150nm)に含まれる複数の因子は、幹細胞本来の役割である「老化あるいは障害された組織の修復や再生」を促進することが知られているため、幹細胞培養上清液(細胞を含まない上澄み液)が美容領域で用いられる場合には、肌の若返り、肌のハリや潤いたるみの改善、疲労回復や薄毛治療などさまざまな効果が期待されています。また、身体の組織に存在する幹細胞の活性化や血管再生、抗炎症作用があるため医療分野での治療にも活用されつつあります。

幹細胞培養上清液の成分(エクソソーム)は老化や損傷、病的になった細胞に速やかに取り込まれ、傷ついた細胞の修復や老化した細胞を活性化し、本来持っている細胞機能を活性化させて細胞レベルで肌を蘇らせるため、美肌やエイジングケアとして病気の治療にも効果を発揮します。

ナノブリッジ合同会社は、数多くの薬剤の中から幹細胞の機能を増強する化合物(ファクターX)を発見し、ファクターXを幹細胞に対して持続的に作用させることで血管新生因子や抗炎症因子の合成を促進して培養液中に多量に放出させることに成功しました。(特許技術)そして、この方法で回収された幹細胞培養上清液は「スーパー幹細胞培養上清液」として美容や医療分野で利用されつつあります。

当院では、普通の幹細胞培養上清液だけでなく生物学的作用の強い世界初のスーパー幹細胞培養上清液を使用しています。

幹細胞培養上清液療法の注意点について

培養上清液を用いた治療では、脂肪を採る必要がなくいつでも行うことができること、細胞培養するような手間がないため幹細胞治療に比べて費用が安価であることなどの利点があります。ただし、他人の幹細胞の培養上清液であるため、頻度は多くないもののアレルギー反応が出たり、現代医療技術では感知できない病原性のあるものによる副作用が生じる可能性もあります。しかし、副作用は一般的にはごくまれです。なお、幹細胞培養上清液療法を受けた方は献血ができません。